六本木のホテルからタクシーに乗り、着いたところは南青山6丁目。骨董通りから一筋入った処は静かな住宅地のようです。ラウブハウスの場所を聞くにもあたりは暗くなって人通りはありません。周りを見渡してもライブハウスらしい雰囲気の店もなく、少し不安になりましたが、たまたまビルの地下から人影がみえたのでそちらのほうに降りてゆくとちゃんとありました。予約を入れておいた席には、すでに娘夫婦がいて手招きして迎えてくれました。
昨夜のライブは、ドラムを担当するトミーキャンベルのヴォーカルセッションで山口有紀、伊藤大輔のデュエットヴォーカルに野本晴美(pf)グレッグ・リー(b)が加わるセッションライブです。
ヴォーカリスト:
山口有紀さん8時半を廻ったところでライブが始まりました。いつも関西で見慣れている有紀ちゃんのソロライブとはまるで違う雰囲気です。トミーの強烈なドラムは手に持ったメニューにビリビリ伝わってくるし、二人のデュエットヴォーカルも絶妙の呼吸とタイミングに乗って素晴らしい。言葉や写真で伝えられないのは誠に残念です。
ヴォーカリスト:山口有紀さんと伊藤大輔さん
野本さんのピアノも切れの良いタッチ、ベースとエレキギターを操るグレッグさんもキャリアの渋みが窺がえます。
Tommy Campbellさん(ds)
私の印象に残ったのは、トミーの圧倒的なドラムサウンドもさることながら、MCも務める彼のパフォーマンスは、有紀ちゃんはもちろんそれぞれのメンバーも、そしてお客さんも皆主役にしてくれる素晴らしいトークであり、ライブパフォーマンスのお手本のようでした。
ここは東京でも老舗のライブハウス、けっして広くはないお店ですが外人客も多く、満席となったこの日は50人ぐらいは入っていたと思います。骨董通りをはさんだ北側には東京ブルーノートがあり、公演がオフのミュージッシャンも何名かライブを楽しみにやってきました。
土曜の夜は、とてもインターナショナルなライブでありました。