美術館の入り口に、チケット売り場になっている所が有ります。
ここに、今回の目玉ともいえる、フェルメールの絵画3点のレプリカがありました。
「手紙を書く女」、「手紙を書く女と召使」、「手紙を読む青衣の女」です。
彼の作品の中に、ウルトラマリンの顔料を使った、フェルメール・ブルーも見ることが出来た。
フェルメールの生きた17世紀のオランダは、世界の貿易を独占するとても豊かな国家でありました。
文字を書けることは、上流社会の必要条件であったと思われます。
手紙が、遠く離れた相手とのコミュニケーションの唯一の手段であったので、
手紙を読んだり、書いたりしている女性の表情は、感性豊かな画家の琴線に触れたのも納得できます。
僕は、これらの絵を家に飾りたいとは思いません。
世界が認めた美術品を、個人が独占すべきではないと思います。
美術館で見られたことを、嬉しく思いました。
(
京都市立美術館にて)
NikonD40+Nikkor35mm F2.0D
(
東日本大震災・被災地の事を忘れないで)