暖簾という漢字は難しいし馴染みも薄い。しかし、日本人にとってはとても親しみのある風情と思う。日よけ、風除け、商い中・・・居酒屋、小物や、菓子屋などこれが無くては様にならない。方や、暖簾にまつわることわざは「暖簾に腕押し」から発展して、「豆腐に鎹(かすがい)」、「糠(ぬか)に釘」と効き目に無い、頼りない例えに使われています。
このお店、「蓮根(れんこん)菓子」も知る人ぞ知るユニークな京菓子です。もともと京都・大徳寺付近に有った和菓子屋が成功して高級料亭になったのも、その筋の人には人気のある隠れ家グルメです。
嫁いだ二人の娘の本家には、京都に住まう父親としてうかつなお歳暮は送れません。親爺の意地とプライドは京の老舗をさ迷います(笑)
RICOH R8 (
紫野 和久傳)