2007年1月17日(水曜日)
遥か昔のお話ですが、お役御免で任地沖縄から引き上げる時の記念物の一つがこの湯呑みです。最近、国際通りの土産物店では沢山のお魚が泳ぎまわっています。これらは皆、弟子達の作品で本物を凌駕する代物は未だおめにかかれません。沖縄初の人間国宝となった壺屋の陶工は、その身が土に帰るまで子供のような純粋無垢な心で作品作りにいそしんでおられたようです。平成16年92歳で天寿を全うされました。
シグマ 17-35㎜ F2.8-4
琉球畳に杉板のお膳、ゴーヤ、ナーベラ(ヘチマ)チャンプルと島酒(泡盛)、さしみ屋(沖縄では魚屋さんのこと)で買ってきたメバチ鮪のお刺身・・夜の七時頃、珊瑚礁に白く波立つリーフの向こうに沈み行く夕日を眺めながら、たわいも無いその日の出来事を語らう風情にこの作品は言葉もなくとけこんでゆきます。
惜しい事に、都会暮らしの我が家ではペン立てと相成っています。