日本海に突き出た京都府の丹後半島に、伊根町というひなびた漁村がある。
小雨交じりの中、遊覧船に乗って伊根湾をクルーズした。
穏やかな海面を、カモメの群れが遊覧船についてくる。
同乗した中学生達も夏休みの見学だろうか。
京都府の背骨のような高速道、京都縦貫自動車道が丹後半島の付け根の宮津市まで
通っている。
京都市内から高速道を2時間余走ったら、陸の孤島「伊根町」にやってきた。
背後に迫った山々、その昔小さな漁村に付ける道は無かった。
そんな過酷な環境を、舟屋という建物に変えてしまった生活の工夫だろうか。
一階が船のガレージ、二階が住まい部屋。
海面すれすれに建っているから、遠くから見れば海に浮かぶ漁村群。
世界の観光地に、二年連続ナンバーワンに選ばれた京都。
日本の原風景のようなのどかな漁村にも、アジアの観光客が訪れていた。
ツアーガイドの女性が、英語でバスへの集合をかけていた。
やがてこんな最果ての漁村も観光地化するのであろう。
丹後地区は織物の産地でもある。
いったん染まった色は元に戻らない。
今回はぶらり訪れた思いつきの旅。
次回は、舟屋の民宿で漁師料理と温泉につかって命の選択をしてみたい。
舟屋の軒先から竿をたれてみたら、どんな魚と出会うだろうね。
NikonD7100+AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR