京都市内から車で北西方面に車を走らせた。
市内はもう桜の見ごろも終わりかけてすこし間が空く趣の頃。
国道162号線を走って行くと、やがて左右に真っ直ぐ天空に伸びたような杉の山が迫って来た。
ここ京都では有名な北山杉の産地である。
この国道は、やがて日本海の小浜に通じる西の鯖街道と言われている。
その昔、海から遠い京都では新鮮な魚が貴重であったため、鯖を酢で〆たものが重宝された。
その杉林に囲まれて、細いくねった道路を走ることおよそ一時間余。
臨済宗の禅の寺「常照皇寺」にやってきた。
春は桜、秋には紅葉も大変美しい山里の古寺と言った処でしょう。
古びた山門をくぐると
ここには天然記念物にもなった「九重桜」がある。
かなりの老木で、四方八方に伸びた枝は太い木で支えられていた。
Nikon Df+Nikkor AF 20mm F2.8D