2013年 11月 20日

常照皇寺(京都・京北町)

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京都市内は銀杏並木が綺麗、落ち葉を踏みしめて歩く歩道は自然の心を感じる。

京都の北西、御室の仁和寺は遅咲きの八重桜で有名な名刹。
ここから京北町まで続く周山街道、周囲は紅葉に彩られ行き交う観光バスも多くなる。

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やがて高尾にやってきた。
ここは京都の離れ座敷と言われて、近くには神護寺、西明寺、そして世界遺産の高山寺が見えてくる。

どこもシーズンということもあり、駐車所は満車。
とても綺麗な紅葉とは裏腹に、観光客の行列が喧騒をかもしだすようになった。

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さらに車を走らせると、北山杉が周囲の山に林立する光景が目に飛び込んできた。
住宅事情もあって、最近北山杉は衰退の一途をたどっている。

    見た目には凛としてまっすぐな床柱に最適だが、なんせ手作業によるところが多く、
やがて消えゆく運命にあるのだろう。

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ススキの穂が風になびき、田園地帯が広がりやがて山間部に入り道幅が狭くなってきた。

左右に紅葉の山々を眺めているうちに、  
    長いトンネルを通り抜け、ほどなく京北町の道の駅にやってきた。

ここで昼食をとった。焼き鯖定食だ。
地元特産の一品は、まぎれもなく本物。

ここまでが周山街道といわれ、
     通称:西の鯖街道である。
  
鯖街道は日本海の小浜と京都を結ぶ街道で、3つあると聞いている。

ここと琵琶湖の西、朽木村を経てゆく道。
あと一つは分からない。

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周山街道に別れを告げ、東の鯖街道といわれるもう一方の街道に車を進めた。
青く澄んだ京北の田園地帯を駆け抜け、目指す庵の寺はもうすぐだ。

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やっとたどり着いた。
この「常照皇寺」という禅寺は、遥か600年余の昔に建立された寺と聞く。
南北朝時代の光厳上皇が出家して、この寺を安住の棲家としたのである。

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この地は、京都市右京区にある。
     京都市内なのである。
ひなびた山村にあって、凛とした禅寺の存在感は観光寺院とは一線を画していた。

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もうすぐこの地は雪降る山村となる。
春には見事な八重桜が境内を彩ると聞く。

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もう二度と訪れることはないだろう。
写した写真は何も語ることもないと思うのだが、このシーンから何かを感じてもらったら
幸いである。


RICOH GR DIGITAL Ⅱ & RICOH GR 

by chura-photo | 2013-11-20 23:21 | お寺・神社 | Comments(6)
Commented by 春瑠 at 2013-11-21 09:45 x
素晴らしい!
どのお写真にもUeさんが、どこをどう美しく思われたかが伝わってきます。
説明なんかいりませんね。
4枚目、ゾクゾクするくらい素敵です。
Ueさんのお写真にはいつも「音」がありませんね。どんな雑踏を撮されても。
Commented by ue at 2013-11-22 11:22 x
♪春瑠さん、そのように持ち上げてもらっては心もとないですね(笑)。
京都市内といえど、よほどのことがないと行けないへんぴな土地なんです。
 行ったつもりで見ていただければ嬉しいです。
Commented by Scottts at 2013-11-24 15:02
秋たけなわのようですね。
ひっそりと佇むこのようなお寺は京都の多くあるのでしょうね。四季折々の姿を想像しています。
Commented by ue at 2013-11-25 00:01 x
♪Scotttsさん、そうなんです、穴場というにはふさわしくないですが、もうじき雪に閉ざされて訪れる人もなくなる頃、どんな佇まいか思いをはせています。
Commented by ミッチ at 2013-11-28 19:08 x
素晴らしい京北紀行ですね。一度バイクで訪れたい衝動に駆られました。
Commented by ue at 2013-11-30 08:14 x
♪ミッチさん、北山杉街道を見ながら、また田園地帯を疾走する最適のツーリングコースだと思います。
 道も混んではいませんので、雪の積るまでにチャレンジください。


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