京都の洛西、大原野にたたずむ「大原野神社」。春は桜、秋の紅葉と賑わう処です。
この時期は、訪れる人もなく、紫陽花で華やかな季節を演出するでもなく、
そのようにして、ひっそり「睡蓮」で池を一面に埋め尽くす神社になる。
そしてスイレンから覗いた池には、綺麗な鱗を水藻に寄せながら泳いでいる鯉も楽しそう。
この池「鯉沢の池」といいます。
歩くこと程なくして「勝持寺」にやってきました。
竹林に囲まれ、静寂とも陰鬱ともいえるような佇まい。
京都・洛西は「筍」の産地です。旬の季節になれば、京都の台所「錦市場」に並ぶ見事な品々。
一籠、数万円のものが飛ぶように売れて行きます。
売り手あれば、買い手あり。祇園の夜桜、懐石膳にそれは数十倍に化けるのでしょう。
何事にも、付いた値段は正しいの掟あり。
(京都・洛西:大原野神社、勝持寺にて)
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